お知らせ/コラム

全日本大学女子駅伝2026の見どころ|連覇・初優勝・王座奪還、杜の都の注目校を解説

コラム
全日本大学女子駅伝2026の見どころ|連覇・初優勝・王座奪還、杜の都の注目校を解説

襷が渡る瞬間、走り終えた選手の表情と、次の選手の一歩が重なる。駅伝の魅力は、その短い場面にも詰まっています。

10月25日(日)に仙台で行われる全日本大学女子駅伝。2026年は、前回優勝の城西大学に、初優勝を目指す大東文化大学、王座奪還を狙う名城大学や立命館大学などが挑みます。

「女子駅伝も気になるけれど、大学や選手の名前がまだ分からない」

そんな方に向けて、今年の注目校と、テレビの前で押さえておきたいポイントを紹介します。最初から全選手を覚える必要はありません。
どのチームが、何を目指して走っているのかが分かるだけで、襷リレーの見え方は変わります。

1.全日本大学女子駅伝はいつ? 放送・配信と大会概要

全日本大学女子駅伝は、全国の大学が女子駅伝の日本一を争う大会です。仙台を舞台にすることから「杜の都駅伝」とも呼ばれています。

項目2026年大会の内容
開催日10月25日(日)
スタート12時10分
発着点弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)
区間数・総距離6区間・38.0km
出場チーム数27チーム(オープン参加の東北学連選抜を含む)
テレビ中継日本テレビ系・全国28局ネット/12時00分~14時35分
インターネット配信TVerでスタート直前から無料ライブ配信予定

出場数は、当初の大会要項では26チームでしたが、10月6日の公式発表で拓殖大学が追加され、27チームに変更されました。大会概要だけを確認すると古い数字が残っているため、最新のお知らせも合わせて見ると安心です。

出典:大会公式・大会概要/出場チーム数変更のお知らせ(PDF)/日本テレビ・放送と配信の案内
※放送・配信予定は変更される場合があります。

2.連覇・初優勝・王座奪還――注目校それぞれの挑戦

今年の大会は、同じ「優勝」を目指していても、各校がそこに込める意味が異なります。ここでは、前回上位5校を入口に見どころを整理します。
※前回順位は2025年大会の結果です。今年の順位予想ではありません。

大学2025年順位2026年の注目点
城西大学1位前回王者として、連覇に挑む
大東文化大学2位関東4連覇の勢いで、全日本大学女子駅伝の初優勝を狙う
名城大学3位3年ぶりの優勝を目指す
東北福祉大学4位地元・宮城で、大学最高順位の更新と表彰台を狙う
立命館大学5位2024年大会以来の王座奪還を目指す

城西大学|優勝を経験したチームが、どう連覇を目指すか

城西大学は昨年、25年ぶり3回目の優勝を果たしました。今年は監督交代を経て、主将の石川苺選手らがチームを引っ張ります。

観戦では、前回の成功をそのまま重ねるよりも、新しいチームがどの区間で主導権を握ろうとしているかに注目したいところです。連覇を目指す一人ひとりが、どんな形で役割を果たすのか。その積み重ねを追ってみましょう。

大東文化大学|関東4連覇から、全日本大学女子駅伝の初優勝へ

大東文化大学は、2026年10月3日の関東大学女子駅伝で4年連続7回目の優勝を果たしました。一方、今回の舞台である全日本大学女子駅伝では昨年も準優勝で、大学公式の大会案内でも、この大会での初優勝を目標に掲げています。

登録メンバーには、サラ ワンジル選手や野田真理耶選手ら4年生の名前が並びます。関東での優勝実績を持つチームが、杜の都でも頂点に立てるかが注目点です。

関東大会の実績:大東文化大学・関東大学女子駅伝で4年連続7回目の優勝

注目したいのは、実力のある選手に襷を渡すまでの流れと、その後のつなぎです。一人の快走をチームの勝利へ結び付けられるか。6人全体のレース運びが見どころになります。

名城大学|上級生と新しい力で、3年ぶりの頂点へ

名城大学は、開学100周年の年に王座奪還を目指します。大学の大会前報告では、4年生を中心に1年生の力も加え、チーム全員で戦う姿勢が紹介されています。

見る側にとっても、上級生がどこを支え、下級生がどこで勢いをつくるかは分かりやすい注目点です。学年にも目を向けると、今年のチームの特徴をつかみやすくなります。

東北福祉大学|地元で狙う、さらに上の景色

東北福祉大学は、一昨年の5位から昨年は4位へと順位を上げました。今年は、その躍進を支えてきた4年生が大学駅伝の最終学年を迎えます。

優勝経験校だけを追っていると見逃しがちですが、表彰台に挑むチームもレースを動かす存在です。地元・宮城でどこまで順位を伸ばせるか、先頭集団との距離に注目したい一校です。

立命館大学|前年5位の悔しさから、もう一度日本一へ

立命館大学は、2024年大会以来の優勝を目指します。大学の直前記事では、主将の太田咲雪選手が、昨年5位に終わった悔しさを力に変えて大会へ臨む思いを伝えています。

王座奪還に向けて、序盤から前で運ぶのか、中盤以降に勝負をかけるのか。当日の区間配置と実際のレース展開を見比べると、チームの狙いを考えながら楽しめます。


出典:日本テレビ・出場チーム紹介/大東文化大学・大会出場と登録選手の案内/名城大学・大会前の報告/立命館大学・大会への意気込み
※選手の出走区間は、正式な区間エントリーを確認してください。

3.昨年はアンカーで逆転。最後まで目が離せない理由

昨年の城西大学は、4区終了時点では先頭でしたが、5区を終えた時点では3位。そこからアンカーの金子陽向選手が追い上げ、残り1kmを切ったところで大東文化大学をかわして優勝しました。

この展開を知っていると、途中で順位が入れ替わっても、そこで勝負が決まったとは言い切れないことが分かります。

今年の観戦でも、「いま何位か」に加えて「前と何秒差か」「あと誰が走るか」を見てみましょう。

例えば、同じ3位でも、先頭まで10秒の3位と1分の3位では、次の選手が引き受ける状況が違います。中継所ごとに差が縮まっているか、広がっているかを追うと、画面に大きく映らない追い上げにも気付けます。

襷を渡し終えた選手が、次の走者を目で追う。その数秒にも、自分の役割を終えた安堵や、仲間への期待を感じることがあります。数字と一緒に、その瞬間にも目を向けてみてください。

昨年のレース経過:城西大学・2025年大会の結果報告

4.全6区間の距離と、レースの見方

出展:日刊スポーツ

2026年大会は6人で38.0kmをつなぎます。区間によって距離が違うため、テレビに表示されるタイムも、まず「何区を走っているか」とセットで見てみましょう。

区間距離観戦で見たいポイント
1区6.6km集団から誰が動き、どの大学が好位置でつなぐか
2区4.0km最短区間で、前との差をどれだけ動かせるか
3区5.8km序盤の勢いを保つ大学と、追い上げる大学
4区4.8km最長区間へ、どの位置・タイム差でつなぐか
5区9.2km長い距離の中で、先頭争いと後方の順位がどう変わるか
6区7.6km逃げる走者と追う走者の差、最後まで続く順位争い

最長の5区に目が向きやすい一方で、そこまでにどれだけ差をつけたか、最後の6区にどんな状況でつないだかも大切です。注目選手が出てくる直前の中継所から見ると、その走りがチームにとって持つ意味をつかみやすくなります。

距離の出典:日本テレビ・大会概要

5.優勝争いの後ろにもある「8位」と「12位」の意味

先頭の大学がフィニッシュした後にも、重要な勝負が続きます。大会要項では、8位以内のチームに、翌年の全日本大学女子駅伝への参加権が与えられます。

さらに、参加を希望する上位12校には、12月30日に開催予定の全日本大学女子選抜駅伝、通称「富士山女子駅伝」への参加権が与えられます。8位と12位は、それぞれ異なる大会につながる順位です。

このため、ある大学にとっては表彰台、別の大学にとってはシード権の獲得が、大きな目標になります。なお、ここでいう上位12校は富士山女子駅伝への出場経路の一つであり、同大会の出場校すべてをこの順位だけで決めるという意味ではありません。

ゴールした瞬間の表情が、順位の数字だけでは読み取れないほど違うのは、それぞれのチームが背負ってきた目標も違うからでしょう。優勝校の喜びと一緒に、後続の選手たちのフィニッシュまで見届けたくなります。

出典:大会公式・大会概要「その他」

6.初めて見るなら、まず一校の襷を追ってみよう

女子駅伝を初めて見るなら、気になる大学を一校選び、その襷を最後まで追ってみるのがおすすめです。母校でなくても、地元の大学、気になった選手がいる大学、挑戦の背景にひかれた大学で構いません。

当日は、次の三つを意識するだけでも十分に楽しめます。

  • スタート前:選んだ大学の走る6人と、学年・区間配置を確認する。
  • レース中:中継所ごとの順位と、前後の大学とのタイム差を追う。
  • フィニッシュまで:その大学が目指した順位に届くか、最後の一歩まで見る。

連覇、初優勝、王座奪還、そしてシード権。一つのレースの中で、それぞれの目標に向けた挑戦が同時に進みます。

全員の名前を知らなくても、襷を受け取る表情や、仲間を送り出す姿から応援したい気持ちは生まれます。10月25日、杜の都を走る6人のつながりから、あなたが次も見たくなるチームを見つけてみてください。

観戦前の確認:出場チーム紹介/放送・配信と大会最新情報

走りへの疑問を、経験者に聞いてみませんか?

「後半までペースを保つには?」

「襷を受け取った直後、飛ばしすぎないためには?」


駅伝を見ていると、自分の走りにもつながる疑問が生まれることがあります。

レジットワンが運営するRunvox(ランボックス)は、ランニング・陸上競技に特化したQ&Aアプリです。トップランナーや競技経験者、指導者に、練習やレースについて質問できます。

観戦で感じた「どうして?」を、日々のランニングを考えるきっかけにしてみませんか。

Runvoxの詳細はこちら

関連情報:Runvoxのサービス・回答者紹介

※本記事は2026年10月22日時点の公式発表をもとに作成した大会前の観戦ガイドです。出走選手・区間配置などの最新情報は、大会公式サイトと各大学の発表をご確認ください。