お知らせ/コラム

全日本大学駅伝2026の結果を振り返る|早稲田大の大会新記録&8位争い

コラム
全日本大学駅伝2026の結果を振り返る|早稲田大の大会新記録&8位争い

11月1日に行われた第58回全日本大学駅伝は、早稲田大が【大会新記録】で優勝しました。
ただ、結果表の1位から順に見るだけでは、8人が襷をつなぐ間に起きた変化は見えてきません。
創価大の終盤の浮上、そして18秒差で決まった8位争い。
中継所ごとの順位をたどりながら、伊勢路のレースを振り返ります☝

目次

👉駅伝観戦で生まれた疑問、Runvoxで深めてみませんか?

1.総合結果|早稲田大が大会新、上位8校がシード権

大会は熱田神宮―伊勢神宮の8区間106.8km。
早稲田大は5時間03分31秒で、16大会ぶり6度目の優勝を飾りました。
2022年に駒澤大が出した従来の大会記録5時間06分47秒を3分16秒更新しています。
大会公式の振り返りでも、序盤の1年生の走りと中盤以降の好走が紹介されています。

順位大学総合記録次回大会のシード権
1位早稲田大5:03:31(大会新)獲得
2位國學院大5:07:05獲得
3位創価大5:09:28獲得
4位青山学院大5:10:16獲得
5位中央大5:11:29獲得
6位駒澤大5:11:29獲得
7位大東文化大5:11:32獲得
8位帝京大5:12:02獲得
9位順天堂大5:12:20シード圏外

出典:第58回大会・公式結果(総合成績および区間別成績)

中央大と駒澤大は公表された総合記録が同じですが、公式順位は中央大5位、駒澤大6位です。
※日本学連選抜・東海学連選抜はオープン参加のため、上表の大学順位には含めていません。

2.早稲田大は2区で首位に立ち、最後まで守った

1区終了時、早稲田大はトップの青山学院大から2秒差の2位でした。
2区終了時に首位へ上がると、3区終了時には2位とのタイム差を1分以上に広げています。
その後、8区のフィニッシュまで全中継所を1位で通過しました。

公式記録では、早稲田大の2区・増子陽太選手、3区・新妻遼己選手、5区・鈴木琉胤選手が区間新記録、
8区・工藤慎作選手が区間賞です。大会新記録は、特定の1区間だけでなく、序盤に得たリードを後続の区間でもつないだ結果として見ることができます。
参考:区間記録と中継所ごとのタイム

3.中継所で見る順位変動|國學院大と創価大

優勝争いの後ろでも、総合順位は動きました。
次の表は、公式記録から主な大学の中継所通過順位を抜き出したものです。
※表中の順位は中継所での通過順位と順位です。

大学1区終了3区終了6区終了7区終了最終順位
早稲田大2位1位1位1位1位
國學院大13位3位2位2位2位
創価大11位11位8位5位3位
大東文化大9位6位7位8位7位
帝京大5位4位5位7位8位
順天堂大7位5位10位9位9位

出典:大会公式結果PDF・区間別成績

國學院大|1区13位から最終2位へ

1区終了時は13位でしたが、その時点で先頭との差は10秒。2区終了時に5位、3区終了時に3位、4区終了時には2位まで上がりました。
最初の「13位」だけを見ると出遅れたように感じるかもしれません。しかし、順位だけでなく先頭との秒差を見ると、序盤の集団が近い位置で襷を渡していたことが分かります。

創価大|6区終了時8位から3位へ

創価大は6区終了時点で8位。7区で5位、最後の8区で3位、と7区と8区だけで5つも順位を上げました。
7区17.6km、8区19.7kmと距離が長い終盤に、総合順位が大きく変わった例と言えます。
👉各区間の選手・記録は公式結果で確認できます。

4.8位争いは18秒差|大東文化大・帝京大・順天堂大

翌年の参加権がかかる8位の境目にも注目です。7区終了時は、帝京大7位、大東文化大8位、順天堂大9位。
8位の大東文化大と9位の順天堂大は、この時点で16秒差でした。

最終順位は大東文化大7位、帝京大8位、順天堂大9位。8位と9位の差は18秒です。
8人が106.8kmを走った結果、来年のシード権の有無を分けたのはわずかな時間でした。一方、大東文化大は7区終了時の8位から最後に7位へ上がっています。シード圏の内側でも順番が変わりました。

昨年8位で今年の出場権を得た順天堂大は、今年は9位。大東文化大は昨年11位から今年7位へ上がり、次回大会のシード権を獲得しました。昨年の結果と比較する場合は、第57回大会の公式結果も参照できます。
事前に8位争いの見方を整理した「優勝争いだけじゃない『8位』の攻防」と合わせると、レース前に注目したポイントが実際にどう動いたかを追えます。

5.順位表から分かること、分からないこと

順位の変化は「どの区間で前に出たか」を教えてくれます。ただし、その数字だけで「なぜその選手が配置されたのか」「不調や故障があったのか」までは判断できません。
今回の記事も、公表された記録から確認できる事実と、その記録から読める展開に絞っています。

例えば中央大(5位)と駒澤大(6位)は公表された総合記録がともに5時間11分29秒で、続く大東文化大(7位)は3秒後です。
5~7位が極めて近いことは分かりますが、記録だけで各チームの準備や意図まで説明することはできません。
選手個人の背景を知りたいときは、大学や本人が発信した情報を別途確かめましょう。

6.まとめ|一つの大学を追うとレースが見えてくる

早稲田大の2区からの首位維持、國學院大の序盤の追い上げ、創価大の終盤の浮上。そして8位と9位を分けた18秒。同じ大会でも、一つの大学を中継所ごとに追うと、総合順位の一覧だけでは見えにくい流れが浮かび上がります。

気になった大学の1区から8区までの順位と区間記録を、大会公式結果で辿ってみてください。
さらに7・8区の距離が展開にどう関わるかは、以前の「全日本大学駅伝はなぜ7、8区が重要?」でも紹介しています。

駅伝観戦で生まれた疑問、Runvoxで深めてみませんか?   

「走る距離が変わると、選手はどんな準備をするの?」

「駅伝の区間配置では、どんなことを考えるの?」 

レジットワンが運営するRunvox(ランボックス)は、ランニング・陸上競技に特化したQ&Aアプリです。
競技経験を持つランナーや指導者に質問し、その経験に基づく回答から学ぶことができます。 

駅伝を見て生まれた疑問や、自分の練習について気になったことを、Runvoxで質問してみてください。 

👉Runvox公式サイトはこちら